たんぱく質・塩分調整食品をお使いの方

体験談様(女性)

慢性腎臓病

福岡県 Sさん 82歳 女性♀

「生きるという強い意志が私の食生活を支えています」

■突然食事療法が始まりました

平成20年8月20日の夕方に救急搬送されました。横紋筋融解症と電解質異常という難しい病名で入院し、その時から腎臓病の食事療法が始まりました。その時のクレアチニンは1.25mg/dlでした。それから1ヶ月後の退院時に管理栄養士からたんぱく質、塩分、カロリーなどの指導があり、そこから自宅での食事療法が始まりました。

■計量はしません

食事療法といっても計量はしません。ドレッシングを計量スプーンで量る程度です。必要な栄養量は入院中に勉強しました。たんぱく質調整のレトルト食品には商品それぞれにたんぱく質やカロリーが書いてあるので、それを基に自分に必要な量を覚えました。病院の腎臓病教室は1ヶ月に1回で、食べた食品の記入も1年に1回、1週間分行います。計量はしませんが、経験で得た知識があるので、肉や魚などたんぱく質が多いと感じたら、ごはんをゆめシリーズにして調整するなどの工夫を日々しています。

■カリウム除去には大変苦労しました

退院後すぐに病院で食べていたゆめごはんおかずなどを取り寄せました。それを中心に食事療法を始めたのですが、カリウム除去には特に苦労しました。野菜はすべて水にさらしてゆでこぼし、果物は缶詰のパインだけです。しかし、なかなかカリウムの値が下がりませんでした。原因を探るべく、遠方にいる知人の医師からも本を送ってもらい、色々な腎臓病の食事療法関係の本を読みました。すると、水にさらす時間が短かったことがわかったのです。本に倣い1時間以上水につけると、それがよかったのかカリウムの値が正常値にまで下がりました。
茹でると食感や味が変わるのでは?と思われるかもしれませんが、きゅうりは茹でたらすぐに氷で冷やすと生と同じ食感になります。葉物野菜も氷で急速に冷やせばおいしく食べられます。
おやつもほとんど食べません。食べても取り寄せの腎臓病患者用だけです。今流行りのスムージーはもちろん、野菜ジュースも飲みません。
その他に納豆・オクラ・山芋などネバ系の野菜類、海藻類もほとんど食べません。
なので友人からは「あなたは何を食べているの?」と不思議がられます。

■料理に調味料はかけません

塩分を減らすため、刺身・豆腐などに醤油などの調味料は全く使用しません。とんかつやてんぷらも同じです。
漬物や梅干しももちろん食べません。料理をする際はげんたつゆぽんずなどの塩分調整された調味料を使っています。
夫は5年前から認知症がひどく、施設に預けているため今は独り暮らしです。私が食事療法を始めたころは夫は元気で血圧も低かったので、減塩食は嫌と言っていました。そのため、肉じゃがや野菜炒めなどは始めに減塩の味付けをして自分用を取り分け、そこから夫用に濃い味付けにしていたので、食事作りに非常に時間がかかっていました。

■外食の時でも妥協はしません

外でうどんや味噌汁を食べる機会があった時は、小葱も一つずつつまみ出しています。ただ塩分が多いので、基本的にはうどん・ラーメンなどはほとんど食べません。
宴会などでも、カリウムが多いものや生野菜、ケーキなど、これは食べられないとはっきり言います。妥協はしません。時にはゆめシリーズのおかずを持って参加することもあります。最近はいきいき御膳の冷凍のおかずをよく食べるので、ちらし寿司巻きずしを持って行くこともあります。宴会の後こそ特に注意が必要なのです。
つい先日の同窓会(ホテル)で刺身を洋風にして食用の花などで飾ってありましたが、それらはすべて避けて、魚を少しだけ食べました。ボーイさんに下げてくださいとお願いすると、皿にレタスなどの野菜が残っていたので、不思議そうな顔をされましたが、それでも生野菜や果物は絶対に食べないという強い意志を持っています。

■食事療法も10年になりますが、羽目を外すことはありません

医師からは一度悪くなった腎臓は良くならないので、悪くならない努力をしなさいと言われました。現在は0.75mg/dlで、CKDステージ3aです。また、入院時の体重を維持しなさいと言われ、毎日朝起きてすぐに計測してノートに記入し続けてきましたが、なかなか困難でした。今は入院時より1kg弱軽くなっています。
救急病院は腎臓病の学習会の時だけ行きます。担当医より「一般の医院でいい、ここはあなたより重症患者が来るところ、あなたは近くの医院で十分」と言われ、今は医院で色々な検査を時々受ける程度です。
最近は冷蔵庫も買い替えて冷凍食品がたくさん入るので、いきいき御膳mini中華麺おやつなどをよく利用します。
食事療法を続けていく上で重要なことは「意志力」と認知症で施設にいる夫より長生きしなければ・・という思いです。「何といっても生きる」という強い意志が私の食生活を支えていると思います。
やがて食事療法も10年になりますが、ステージ3aと言っても羽目を外すことはありません。
食生活を普通に戻しても良いと言われても、生野菜などは体が受け付けないので、たんぱく質調整食品を利用しながら、今まで培ってきた食事療法を続けていきたいと思います。

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